しらたまにゃん

小左衛門 @ 岐阜県瑞浪市

久々の蔵元訪問記です。

週末は全国各地で強烈な寒さと雪に見舞われました。そんな心配をよそに、昨日岐阜まで行ってきました。

イタリアから来日中の、友人でもあるワイナリーの方 (サイのロゴでお馴染み、Sネッタ社の御曹司とフィアンセ) から蔵元見学の希望をいただき、未訪でもあった、小左衛門を造る中島醸造さんに彼らのアテンドを兼ねてお邪魔してきました。
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造り真っ盛りの蔵内は、蔵人たちの意気盛んな空気で漂っていました。今回、蔵を案内くださったのは、社長の弟であり杜氏でもある中島修生さん。物腰の柔らかい、非常にクレバーな方です。

当日はちょうど大吟を仕込んでいる最中でした。
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大吟向けに精米された雄町。

タイミングよく洗米、浸漬に遭遇できました。秒単位の細やかな作業に、思わず身震いしてしまいます。

ちょうど仕込まれていた酒母をみせていただき、そこで日本酒とワインの仕込みとの違いなどで話が弾みます。
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ところ狭しと並ぶ仕込みタンクが見事にフル稼働しており、蔵の躍動感をこれでもかと感じました。また、仕込んでいるお酒の着地点を鑑みながらそれぞれのタンクに施された工夫を見て、蔵の頭脳に頭が下がりっぱなしです。

搾りはちょうど直汲み作業をしているところでした (ちなみに直汲みは超限定につき当店にはまず入ってきませんw)。実際の直汲み作業は見たことがなかったので、ちょっと感激したりして。。。

火入れ作業のスペース (瓶燗火入れ&冷却設備と蛇管火入れ設備) では、日本酒を火入れするということはいったいどういうことなのか、という点についてディスカッションを交わすことに。ふだん日本酒に携わっている人間にとって火入れは当たり前のことですが、火入れをしないワインの世界の人には当たり前のことではありません。管理面や流通面で火入れが今後もっと大事なことになってくるのではないかと、この場で改めて痛感したのでした。

日本酒は琺瑯タンクが主流ですが、その昔は、木桶で仕込んでいました。
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蔵内の見事な樹木。雪が冠り、とても風情があります。中島醸造は1702年創業 (現在十四代目) ですが、かつてはこの広い中庭で酒を仕込む木桶を修理したりしていたそうです。脇の蔵で桶職人が寝泊まりしていたと聞いて、蔵の歴史に思いを馳せます。

最後はお待ちかねの利き酒。
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酒器の美しいプレゼンテーション。利く前から、わくわくしてしまいます。

利き酒をしながら、生もと仕込みの話に。全体に占める割合はわずかですが、昔ながらの手間のかかる仕込みのお酒をきちんと残していきたい、という杜氏の話に蔵の真髄を見た気がします。
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そして、利いたお酒のなかでイタリア人が最も気に入ったのがこの生もと純米だったというオチ (利き猪口が空っぽに!)。面白いです。

万人受けする分かりやすい美味しさではないけれど、後からじわじわくる、燗にしてほっこりするお酒です。当店未入荷ですが、また入荷しましたらお知らせしたいと思います!!!

お酒は違えど日本酒とワインは同じ醸造酒。今回は、ワインを実際に造っている人と日本酒を実際に造っている人が、それぞれの違いや共通点 (売っていくことについても含まれます) について、顔を合わせて話せたことが大変大きな収穫だったと思います。

日本酒を知らなかったイタリア人に日本酒の面白さを垣間見せることができたのは良かった。酒屋として日本酒の魅力をもっともっと伝えていきたい、だけれどもそれにはまだまだ力及ばず、と身の引き締まる思いを新たにしたのでした。

蔵見学の後、地元のB級グルメでお昼にしましょう、と杜氏さんに地元の食堂に連れてっていただきました。
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名物のカツ丼。かつて卵がまだまだ不足していた時代に考案されたものだそうです。卵と餡でカツをとじています。食べごたえがあって本当に美味しかった。地元客でいっぱいだったのですが、ほぼ全員このカツ丼を食べていました。

蔵見学は多くの発見があります。蔵のフィロソフィーや息づかいは蔵に行かなければ感じることはなかなか難しい。造りの忙しいさなか、対応くださった中島さん、ほんとうにありがとうございました。
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by sanwasake | 2016-01-25 21:15 | Comments(0)

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