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しらたまにゃん

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Festa a Vico 二日目

イタリア出張報告その3です。

Festa a vico 二日目は、同じVico Equenseにある BIKINI というビーチ&レストランに会場を移し、今後のイタリア料理界を担っていく若手シェフたちが料理を振舞う日。
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われわれチーム日本もこの日はブースをあてがわれて和食&日本酒を提供することに。

主催者 Gennaro Esposito は日中、島まで赴き客人をもてなすためリストランテはクローズ。よって厨房は使えません。隣町 Meta di sorrento にオープンしたばかりのリストランテ『COMERA』の厨房を借りて仕込みをさせてもらうことに。彼らもこの日参加してわれわれの隣で料理を振舞いました。これでもかというくらいに魚介、野菜、調理器具、日本酒を車に詰め込み、Metaへ。リストランテに着くやいなや、若いシェフ Claudio がすぐにまかないを用意してくれました。一同感激。

で、これ。
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飲むでしょ、と渡してくれたまかない用の赤ワイン。イタリアで修行していたころ前日に開いたワインをまかないで飲むことはあったものの、オイルの空き容器に入れられたワインは初めて。ペットボトル水の容器に麦茶を入れるような感覚とでもいったらいいのでしょうか、特別なものではなく日常生活にワインが根付いていること。日本酒もごくごく日常的に当たり前のように飲まれるようになってほしい、と切に思った瞬間でもありました。

この日のチーム日本のメニューはちらしずし。魚をさばき&あぶり、錦糸卵を作り、野菜を切り、酢飯を作り…。すると電話が。急きょディストリビューターから鮮度のいいマグロを協賛してもらえることになったからそれで寿司を握らないかと。やりましょう!ってことで急きょ酢飯の半分をシャリに。そんなこんなでギリギリになってしまいました。急いでVicoに戻り着替えて会場へ。
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すでにゲストも来場しており、急いで持ち場を整えます。会場の冷蔵庫に日本酒を「ブチ込み」、氷を取りに行くとほとんどなくなっていました。人が2人くらい入れる巨大な製氷機です。中にもぐりこんで確保できるだけ取りました。これも早い者勝ち。誰よりも早く会場に来て氷を確保しておくべきでした。来年また参加できるなら、この辺りはもっと万端にしないと。何ごとも学習です。

準備をしているそばからどんどんゲストがやってきます。
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こんなかわいい子供まで。見慣れない和食に興味深々。
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わざわざイタリアまで来た甲斐がある、と思わせてくれる表情。
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なに、酒?と人が集まってきます。前夜祭で使った説明書を大量コピーするも渡す暇もなし。。。

最終日に参加する星付きシェフも立ち寄ってくれました。
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マルケ州の二つ星 Madonnia del Pescatore のオーナーシェフ Moreno Cedroni。開運がお気に入りでした。彼の名前のブランドでジャムやソースが日本でも手に入ります。初対面でしたが非常に気さくな方でした。

落ち着いた頃に「そろそろ砂浜に来て」との指令が。持ち場をヘルプしてくれた現地の方々に任せて砂浜に行くと、マグロの解体ショーがはじまっていました。
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さばき方が日本のそれとは違って新鮮です。
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チーム日本はサクをひたすらさばいては握っていくその横でじゃんじゃん日本酒をふるまいました。
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われわれの隣ではマグロの炭火焼き。場所もちょうど会場の中心にあたる部分で人がどんどん集まってきます。
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この日もっとも日本酒のことを気にかけてくれたのが、Vicenza にある星付きリストランテ Antica Osteria del Teatro のシェフ Filippo Chiappini。大御所です (青シャツの男性)。フレッシュな日本酒と熟成酒の違いに驚くと同時に称賛してくれ、この日何度も何度も何人もの人を連れて日本酒を味わいにきてくれました。祭典に参加した目的 (日本酒のバリエーションを分かってもらうこと) がこういう方に対して果たせたのが何よりの収穫でした。かつての同僚 (Amalfi の Marina Grande でシェフをしています) も立ち寄ってくれました。凱陣はお菓子に合うね、と手にしていた Sfogliatella (カスタードクリームの入ったパイ、ナポリ地方のお菓子) を口に放り込まれ、その後凱陣を飲むと…どんぴしゃり!さらに、鳳凰美田のゆず酒。ナポリ人の彼に「これ、リモンチェッロと同じ」と言わしめたのは本当に嬉しかったです。

何貫握ったのでしょう。気が付くとほかのブースは撤退しつつあり、われわれが最後まで「仕事」していたように思われます。いろんな方とひたすら大声で話し続けて声が枯れたものの、本当に楽しい時間を過ごしました。後から知ったのですが、日本から来てくれた…と Gennaro が表彰をしたかったそう。そんなことはつゆ知らずひたすらひたすら寿司を握っていたというオチ。

最後にいろいろとお膳立てをしてくれた Torre del Salacino のセコンドシェフ Salvatore と Fumi ちゃん。
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彼らがいなければ、祭典参加はありえませんでした。心より感謝します。それにしてもイタリア人は法被が似合う。

祭典の最終日はとことん楽しみました。日本酒ネタは一切ないのでここにアップするかどうかわかりませんが、気が向いたらアップするかもしれません。



by sanwasake | 2011-06-26 18:40

Festa a Vico 初日

イタリア出張報告その2です。

Festa a Vico 初日。この日が祭典における一般客向けの前夜祭となります。会場はリストランテ向いのオステリア『O'Saracino』。シェフ Gennaro の「初日は人でごったがえすから、和食のみにして日本酒は二日目に集中させよう」との意向でこの日は飲食店部隊としてスタンバイ。

前日に予め大まかな仕込みは終わらせていたので、この日の会場となる『O'Saracino』でゆっくり昼食。夜は祭典で休業でも昼はきちっと営業しているのです。関係者が集まってきているのか、店内は満席。
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ほかのテーブルを見て美味しそうと思わず頼んだ溺れ蛸。トマトソースで柔らかくしっかりと煮込んであります。

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この日のチーム日本のメニューは稲荷ずし (敢えて中身を見せることに) 、おにぎりに蛸とズッキーニの葉の酢味噌和え。皿の仕上げを手伝っていると、、、、

Gennaro 「やっぱり日本酒も出そう!」

鶴の一声です。大急ぎで日本酒を保管してもらっているリストランテのカンティーナを開けてもらい、(少し考えて) 開運のみをリストランテのサービス用の冷蔵庫へ。会場の冷蔵庫は使うことができません。とっさの判断でした。
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会場は出店場所の取り合いと会場入りしているお客さんでごったがえしており、開運を厨房で待機させつつ、出来上がったお皿と同時に運びこんでいきます。会場は人、人、人…。通るのに精いっぱい。通して~と叫びながら持ち場へ向かいます。あっ、急な話だったからワインクーラーを手配していない!戦場と化している会場の厨房に頼み込んで「製氷機」の中に開運を入れさせてもらいました。

持ち場にやっとたどり着いた私ともう一人とで、待機していたお客様に稲荷ずしとおにぎりをひたすら提供、瞬殺で完売でした。後続の前菜は持ち場に移動してくるまでに完売。
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落ち着いたところでようやく開運をふるまうことができました。逆にこれが功を奏したようです。日本酒を飲んだことがある人から初めての人まで、じつに幅広い客層に日本酒を試飲していただき、言葉で直接説明できたのはとてもよかった。
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となりの持ち場はフランチャコルタ (スプマンテ) の名手『Berlucchi』。今回のスポンサーでもあります。祭典用に'61年の巨大ボトルが用意されていました。こういうことができるのはうらやましい限りです。

参加店舗ごとに撮影もあり、それもひとつの記念に。他のブースも見て回り、頃合いのいいところで退散。厨房にお礼を告げると
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「待って!もうすぐピッツァが焼きあがるから」

これは待たないわけにはいかないでしょう。少しだけ余った開運と一緒に合わせていただきました。見事に合う!ピッツァにはビールかもしれないけれど、純米酒も相当合います。このタイミングで外の砂浜で第二部が始まり、花火が打ち上がる音。まさにお祭りです。こうして初日の夜は更けていくのでした…。



by sanwasake | 2011-06-25 16:26

Festa a Vico 前夜祭

6月初旬に南イタリアで日本酒を紹介してきました。

場所はナポリの南、ソレント近くのヴィーコエクエンセ。ここにミシュラン二つ星のリストランテ『Torre del Salacino』があります。シェフ Gennaro Esposito が中心になって、国内のシェフたちが結集する食の祭典 Festa a Vico が毎年6月にヴィーコエクエンセで開催されます。今年で8回目。少なくとも 2000人が来場するというこのイベントに参加できる機会を得て、都内の知り合いの飲食店さんとイタリアまで行ってきました。
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ヴィーコエクエンセから見降ろすナポリ湾の海岸沿いにリストランテはあります。
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ナポリ側を望むとヴェスヴィオ山が見えます。

イベントは3日間。
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初日の前夜に、リストランテ向かいの塔 (Torre :店名はここから来ています) の中にあるラウンジで懇意にしているシェフやジャーナリストたちを招待してパーティーを開くので、そこで和食と日本酒を振舞ってほしいとのリクエストが。いきなり出番が回ってきました。

朝、街の魚屋と八百屋で仕入れをしリストランテに納品してもらったはいいが、リストランテは絶賛営業中。調理場を持たないチーム日本は、ランチが落ち着いた頃にリストランテの厨房を借りて仕込みをさせてもらうことに。待つ間、向かいのオステリア&ピッツェリア『O'Saracino』で郷土料理を楽しみます。
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手長海老をただ焼いただけのお皿。余計なこと一切なし。一同驚愕です。地産の海の幸を味わえる幸せを噛みしめます。

16時過ぎ、厨房が使えるとの一報をもらってすぐさま厨房へ。夜も営業があるため、コックたちが休憩から戻ってきて営業態勢に入る前に仕込みを完了しなければなりません。飲食店部隊に加わり一緒に仕込みを手伝っていると、著名なイタリア人のシェフやジャーナリストが入れ替わり立ち代わり厨房に入ってきては我々にも声をかけてくださいました。並行して会場へのお酒の搬入やグラスなどのセッティングを行います。
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会場のバーカウンター。悦凱陣の箱と用意してきた説明書を置いてみたり。さすがに醸造用語はイタリア語ですぐには出てこないので、これは用意しておいてよかった。

今回用意した日本酒は3種類。
●開運 ひやづめ純米
●悦凱陣 山廃純米 赤磐雄町無濾過生
●鳳凰美田 ゆず酒
それぞれ違うタイプの日本酒を紹介することで、日本酒のバリエーションを理解してもらえたらと願ってのラインナップとなりました。

リストランテで食事を終えたゲストが23時過ぎから集まってきました。
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ミラノ郊外の一つ星『D'O』のオーナーシェフ Davide Oldani。かつて彼の著書を読んだこともあり、話が盛り上がります。ただ、日本酒の印象があまりよくないらしく、ならば…と提供した鳳凰美田ゆず酒にはまっていました。
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この日用意した和食の膳。日の丸をモチーフにして日本をアピールします。

流れ的に、開運の純米を最初に試飲いただいたのですが、冷やして飲むことに驚かれた方多数。日本酒は熱燗で飲むものと思っていた方が多く、これには逆にこちらが驚きました。日本酒は蒸留酒だと思い込んでいる方が参加者のほぼ8割を占め、醸造酒であることを都度説明する羽目に。この思い込みはイタリアで流通しているような日本酒の熱燗から来るアルコール臭とその強さが原因のようです。これなら白ワインみたい!と結構くいくい飲んでいました。
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ゲストがほぼ集まったところで、ラウンジの脇でジャズ演奏が始まりました。素晴らしい演出です。その間も、リストランテのサービススタッフが自らグラスをお客様に持っていってくれたり、新しいグラスをリストランテまで取りに行ってくれたりと、彼らの協力的な姿勢・優しさに心打たれました。リストランテの仕事を終えたソムリエ Luciano ともここでゆっくり話すことができました。日本酒には関心があるものの飲み比べの機会はなかったようで、特に熟成酒 (悦凱陣) に興味を持っていました。まるい日本酒は初めてだと、試飲された方皆さん一同におっしゃっていました。
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そんなわけで、Luciano に悦凱陣の法被を着せてみました、よく似合ってます。

宴は延々続きましたが、翌日もあるので先に片づけをし、気が付くと午前2時半を回っていました。これが南イタリア時間です。

祭典はあと3日続きます。



by sanwasake | 2011-06-24 19:28

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